作 ~貧しさはクリエイティブの原動力~

mocchi_ie

2016年04月10日 00:10

10年ほど前に書き殴っていた独り言。
中には今でも頷けるようなことを書いていたので、
当時の言葉そのままに記載したいと思います。



▼2006~2007年頃に書いたもの?
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あるデザイナーが、
デザイナーになったのは「欲しいものが買えなかったから」だと言った。


欲しいものが買えないなら、諦めるか、どうにかして自分でつくるか。
その人は後者だったようだ。


また、「欲しいものが売ってなかったから」と言うデザイナーもいた。



確かに買えてしまうなら買ってしまうだろう。
買えない、もしくは欲しいものが売ってないなら
自分でつくればいいと考えるのは自然な流れかもしれない。

貧しいが故に、何とかできないかと頭を働かせる。
今あるもので、自分で考えて工夫して何とかするのが私は結構好きなようだ。
制限の無い自由を与えられるのが苦手なため、
何か制約や条件がある方が良いものができると思う。



料理は脳の活性化に良いと言われるが、
作りたいメニューがあって食材を買うというよりも、
今ある材料でできるメニューを考えるのが楽しかったり、
どう切ってどう調理してどんな味付けでどの器にどう盛りつけるか…
料理はすごくクリエイティブな作業であると言うのも頷ける。


本来捨てられるものに何か新たな役割を見出せないか、
別の用途に活用できないか、ひとつの作業をより効率的にできる方法はないか、
同じ行為でもどうすればもっと楽しめるか。
そんなことを考えるのも好きなのです。



お金で解決できることって世の中にはいっっぱいある。
でもそうやって簡単に済ませられ、便利なモノやシステムが作り出され、
与えられていくにつれ、人はどんどん考えないようになっていくんじゃないだろうか。

それに、お金を持っている人が考えるものは、
お金を持っている人のためのものになる気がする。



負け惜しみと強がりでもあることは否定しないけれど、
貧しいからこそ、その中で考え、つくり出すってことが身に付いていくんだと思う。

そりゃお金はあった方がいろいろ楽しめるだろうけど、
そうじゃない楽しさも、私は好きだ。

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学生の頃は、自分にはアートやデザインのようなクリエイティブなことは
向いていないと思い込んでいました。


でも、クリエイティブって実はそこら中にありふれている行為なんですよね。


オフィスワークでWordの書類を作るにしても、
いかに見やすくわかりやすいレイアウトにするか、
どの書体を選んでどういう文章構成にするか。

工場の道具や材料の配置、
工程の見直しや端材の活用方法。


そういうことも立派なクリエイティブ。

日々、私たちが繰り返し選択している行動や言動もクリエイティブです。



ものづくりに関しても、お金で解決できな場合の代替方法を考えること、
工夫やアイディア次第で何とかできること、
そういうクリエイティブなら、実は好きかもしれません。


友人への差し入れを手づくりしてみたり。

食べ物は一番身近にできる手づくりですね。


自分の希望に合うものがなければ、作ればいい。
そんな手づくりを楽しむことができるのも、そういう環境があればこそ。


貧しい環境で頭をひねってクリエイトできる環境はありがたいです。
(やっぱり負け惜しみもほんの少しあるかもしれないですが 笑)




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